君の名は。
映画「君の名は。」の感想を一言でいえば、一瞬も飽きる暇がなかった。
最初から最後まで魅せられた。
エンターテイメント作品として大成功だ。
以下、ネタバレを含む感想をあげていく。
面白かったところ
入れ替わりのドタバタ
中盤までは、2人が入れ替わったことで起こるドタバタがメイン。
お互いが入れ替わってる時に勝手なことをして、元に戻った時に困る。
笑えるとことがいっぱいあって、心から楽しめた。
勝手に三葉が、瀧が片思いしている先輩とデートの約束をしたり。
瀧が三葉の時にボサボサの頭で学校に行ったり。
三葉(みつは)が瀧になってるとき、東京のカフェに目を輝かせるシーンには、同じく田舎出身として共感してしまった。
高校生の時にモスバーガーに行くのを特別なことと感じていたことを思い出す。
神木隆之介のオネエっぽさ
みつはになってるときの瀧(たき)君の喋り方がオネエっぽくて秀逸だった。
全く違和感なくて、神木隆之介は芸達者だな〜と関心。
上白石萌音も声優さんかと思うぐらい上手だった。
奥寺先輩役の長澤まさみも大人っぽくて素敵だった。
奥寺先輩はタバコを吸ってたけど、何歳設定なんだろう?
先輩ってぐらいだから高校生かと思ったけど、違ったみたい。
三葉の妹の四葉(よつは)も大人びててかわいい。
三葉が入れ替わってる時と本人の時との違いが、四葉とのかけあいで際立つ。
声優の谷花音ちゃんはもう12歳になったのか〜。
魅力的な友人達
三葉の友人のテッシーとさやちん、瀧の友人の藤井と高木。
なんていい友人達なんだろう。
テッシーが田舎に即席カフェを作ってくれて感激。
藤井と高木がが瀧のために、ランチに即席サンドイッチを作ってくれたところで心温まった。
こんないい人たちなかなかいないよ。
雪野先生!
三葉の田舎で「言の葉の庭」の雪野先生が古文を教えていた時には、テンションが上がった。
先生、飛騨高山に赴任されていましたか〜。
こんなサプライズは嬉しい。
エンドロールには「雪ちゃん先生」と出ていた。
中盤からのシリアスな展開
学園ドタバタコメディかと思っていたら、途中でガラッと雰囲気が変わった。
3年前に彗星が落ちて三葉の住む糸守の町が消滅していたと分かった時。
なんと3年ずれて2人は入れ替わっていたことと、三葉が彗星が落ちて死んじゃってたことが分かって急にシリアスな展開に。
飽きさせない急展開がよかった。
救おうとする瀧にハラハラドキドキ。
「みんな、頼むから避難して〜!」と手に汗握った。
発電所爆破
もっとも笑ったところは、三葉の友達のテッシーが発電所を爆破したところ!
防災無線をジャックするためとは言え、まさか発電所ごと吹っ飛ばすとは思わなかった。
いや〜、高校生が建物ごと全部爆破はないでしょ!(笑)
なんて大胆な。
大人になって街ですれ違う2人
大人になった瀧と三葉が街ですれ違うシーン。
「あれ、ほとんど秒速5センチメートルの最後のシーンと同じ??」という既視感。
まさかこれで終わりだったらガッカリだよ・・・と思ってたら、今回はちゃんと2人は再会するのだ。
あ〜、よかった。ハッピーエンドで。
物足りなかったところ
突然の告白
ペンで瀧が三葉の手のひらに「好きだ」と書いたところで、ちょっと面食らった。
「え、好きだったの?」って。
私はそれまでの2人の間には、友情のようなものしか感じてなかった。
いつしか恋心に変わっていたようだけど、その変化がよく分からなかった。
存在感が薄いお父さん達
三葉のお父さんと、テッシーのお父さんは村の有力者のようだが、大して話に絡んでこなかったのが残念。
三葉のお父さんにいたっては、いいところが全くなくて全然感情移入できない。
避難訓練?
結局、隕石が落ちた日に村は避難訓練をしていて全員助かったことになっていた。
避難訓練なんてしてなかったのに、どういう理由でそうなったのか分からなかった。
まとめ
良くわからなかった点は、2冊の小説を読めばわかるようなので今後読みたい。
全体的にはすごく面白くて、映画館で見られてよかった。
学園ドタバタコメディだと思っていたので、いい意味で裏切られた。
ハッピーエンドなので、見終わった後もさわやかな気持ちになれる。

君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)
- 作者: 加納新太,田中将賀,朝日川日和,「君の名は。」製作委員会,新海誠
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/07/30
- メディア: 文庫
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