「外国人が手書きした英語、読めない〜!」と思ったことないだろうか。
日本人が書くアルファベットより何だか丸っこい。
そして見本のアルファベットと全然違って読みにくい。
上司が外国人だったとき、手書き書類で全く読めない箇所があって困ることがよくあった。
周りの人に「これ、なんて書いてあると思う?」と聞いて回る。
みんな首をかしげる。
しかしたまに読める人がいるから不思議。
きっとロールシャッハテストと同じで、人によって見えかたが違うのだ。
中には文字に見える人もいる。
通訳学校に通っていた時、クラスメイトに美人の帰国子女がいた。
彼女が書いたノートを見た時びっくりした。
「え、これ本当に彼女のもの!?」と。
圧倒的な文字のきたなさ!!
しかも書く位置も全然そろってない。
美人の彼女と、ノートの印象が全く一致しない。
がさつな男性のものなら納得するけど・・・。
「そっか、帰国子女だからか」と後で気づいた。
ホンモノなのだ。
会社の研修を外国人に混じって英語で受けた時、グループワークがあった。
私は、ホワイトボードにみんなの意見を書いていった。
最後に誰が代表としてグループの意見を発表するか決める時に、hand writingがきれいだからという理由で私になった。
「え、そこ?別に全然文字きれいじゃないでしょ。」と驚いた。
かなり雑にアルファベットを書きなぐっていただけだ。
そこで、「日本人の書くアルファベットはきれいに見える」ということに気づいた。
外国人の筆跡と比べると分かる。
日本人の書くものは、お手本のアルファベットに近い。
どんなにくずして雑に書いても、外国人のと比べたら整っている。
しかも、レイアウトや文字の大きさもそろってしまう。
国民性が文字にも出てしまう。
これは当然のことではなかったのだ。
普通に書くだけで文字がうまいと思われるなんて、嬉しい。
意外な特技を見つけた気分。