英語を話すには、日本語から訳さないで最初から英語で考えないとダメだというのを聞いたことがないだろうか。
英語が全然話せなかった頃、「そんなこと言われても無理なんですけど・・・」と思っ ていた。
英語で考えるとはどんな状態なんだかさっぱり分からない。
日本語で言いたいことをまず考えて、英語で言うとどう言うんだろう、と考えてから訳さないと英語にならない。
しかし、今は最初から英語で考えて話していることに気づいた。
頭がどういうことになっているかというと、
最初から、自分が使える英語表現の中から選んで話しているのだ。
だから表現の幅が狭くて、日本語ほど全然細かいニュアンスは出せない。
その代わり前より「〜ってどうやって言うんだっけ?」と困ることが少ない。
例えば50歩100歩だという言葉は、英語で話しているときに全く頭に浮かばない。
そんな微妙な表現は私の英語表現の手持ちにないので浮かばないのだ。
そういうことが言いたい場合、最初から"almost the same"しか浮かばず、それを言ってしまう。
手持ち表現の中にふさわしいものがない場合、かなりニュアンスが変わってしまうときもある。
弱音を吐くみたいなことが言いたいとき、complain(不満を言う)というとちょっとニュアンスが違う。
でも方向性があっていればいいのだ。
だいたい会話全体としては、言いたいことが言える。
会話はスピード感が大事なので、とりあえず手持ち表現の中で近いものを出していくといい。
手持ち表現とは、それほど考えなくても勝手に口から出ることば。
最初は手持ち表現10個をやりくりして使っていても、それが30個になるともっと近いニュアンスを出せる。
100個になるとさらにもっと言いたいこととピッタリなことが言えるようになる。
手持ち表現も手当たり次第増やすのではなく、自分が日本語でよく使う言葉から増やしていくのがオススメ。
この本の旧版を昔使ってました。日常よく使う表現を覚えるのにいいです。