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モウソウの森

モウソウ英語学習エッセイストマチルダが脱力と感動をお届けします。英語学習、外資系の日常、バリ旅行、ホットヨガ、3DSゲームなど。

トキメキとは、よく知らないこと

妄想エッセイ

トキメキって何だと思います?

私が何年も考えた結論は「よく知らないこと」。

その人、モノのことをよく知らない状態でしか起こり得ないから。

トキメキを感じる=想像(妄想)の余地があるってことだ。

 

オフィスの昼休み、同僚とお洒落なフレンチのお店でランチをしたときのこと。

会計時に、お店に1人で入ってきた男性とすれ違った。

さわやかな私服だったので、サラリーマンではなさそう。

お店を出て同僚と話しながら歩いていると、2人ともその男性のことを考えていたことが判明。

 

フレンチに男1人で来れるって、普通の人じゃないよね。

しかもあの自然さ。

フランス在住で一時帰国してるんじゃない?

きっと、メニューのオーダーはフランス語だよ。

朝ごはんはフランスパンで、部屋にはエスプレッソマシンがあるの。

そうそう!

もちろんパスタマシンも。

それで、自転車のサドルを自分でお洒落なものに取り替えてるの。

部屋で植物育ててる。

で、彼女は先月別れたばかりで、今たまたまいない(ここ大事)。

 

チラッと見ただけなのに、君たちはどれだけ彼のことを知っているんだよ!

という妄想ぶりである(苦笑)

 

間違いなくトキメキ状態だ。

一瞬見ただけのさわやか風な男性、

フレンチレストランというお洒落なシチュエーション。

彼のことは何にも知らないので、妄想し放題である。

「彼女が今はいない」という設定により、もしかしたら自分と付き合うことになるかも、という可能性まで妄想に含むことができる。

 

しかし、もし彼をよく知っていた場合、妄想の余地はない。

近所のアパートの一階に住んでいて、通路には日に焼けた洗濯機が出ている。

郵便受けには、何度消しても誰かがマジックで部屋番号を書いていく。

ハルという名のノラ猫がよくやってきて、晩御飯の残りをあげている。

実家からはダンボールで新聞紙につつまれた、スルメやレトルト食品が定期的に送られてくる。

 

そんなことを知っていたら、フレンチの店で見かけても「あれ、バイトの面接かな?」としか思わない。

 

つまり、トキメキの第1条件として「よく知らないこと」が必要。

よ〜く知ってるものにトキメクのは難しい。

向井理や石原さとみと結婚しても、ずっと一緒に住んでいたら「ドキ!この胸のトキメキは何?」とはならないだろう。

「あ〜、今頃は整体に行ってるな、今日行くって言ってたし。」

ってな感じで、想像の余地がないからだ。

 

しかし「よく知らない」だけでは足りない。

よく知らないものなんて、世の中に溢れているから。

駅ですれ違う人はほとんど全員知らない人だけど、ときめいたりはしない。

 

第2条件として、もっと知りたいと思うことが必要。

 

つまりトキメキとは

よく知らなくて、もっと知りたいと思う状態

である!

 

しかし、皮肉なことに。

あの人のこともっと知りたい!もっと、もっと、もっと〜!

で、どんどん近づく。

見事想いがかなって、お付き合いを始める。

または、ある程度その人のことがわかってくる。

すると、トキメキは薄れていくのだ。残念ながら。

 

芸能人や韓流のファンの方は、どれだけ雑誌やメディアで情報を得ても、一生ときめいていられるかもしれない。

常に一定の距離があるから。

 

逆にずっとトキメキを失いたくなければ、一生近づかなければいい。

よく知らない状態を保てるから。

 

・・・というのが数年間考えた、私にとっての「トキメキとは何か」の結論。

 

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